2013-04-17

PANHEMの服作りについて



4月展まで、あと一週間となりました
心持ちも、体も、バタバタしています。。。


今回は服作りを始めた頃に製作した服〜最近の服、新作まで
いろいろと展示する予定ですので、これまでのことを書きます

始めたばかりの頃は、服作りが好きでとにかく楽しい気持ちでつくり
色々な展示会に出展したり、お店に卸したりしていました
途中から、オリジナルの柄やテキスタイルを作りたと思い立ち、
プリント技術や染色を学びました
アパレルと呼ばれる大量生産の仕事にも関わりました

その中で、色鮮やかで楽しい柄を作る染色行程で使用する
化学染料の猛毒さを知りました
大きな倉庫の中では売り先の無い儲け主義の服を大量に作っては
大量に捨てているのを目の当たりにしました
一番の極めつけは大量の毛皮製品でした
この製品を作るため何千匹もの動物の皮が剥がれていますが、
売り先無くどこへ辿り着くかも分からなく倉庫に眠っていました
私は会社の仕事で、その一枚ずつを確認しながら管理していましたが
この動物の命を考えると、ただ辛かったのを覚えています
この経験をしてから、ファッションと言う名前の犠牲を知り、
服作りについての考え方も姿勢も大きく変わりました


2009年、松本クラフトフェアの出展を起に服作りを再開しました
着るほどに味わいの出る天然素材を中心に使用して
飽きのこないシンプルでクラシックなデザインの服のサンプルを作り
ご注文を受け始めました
一着ずつを丁寧につくり、お渡ししています


今の自分たちにできることを考えて、無理や無駄をせず
化学染料を使う生地も最小限に使用し、天然染料の服も始めました
必要な分だけを作りたいので、型数も少ないですが、
「大切に長く着れる、日常で活躍できる服作り」を目指しています

小さな力ですが、この一歩一歩が大きな変化になれたらと
真剣に服作りをしています